ナナシス武道館に見たその先の景色

こんにちは

 

2018年7月20日日本武道館で行われたTokyo 7th シスターズ メモリアルライブ ~Melody in the Pocket~ in 武道館に参加してきたので感想を書きたいと思います。

 

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“前置き”

最初はこのライブの記憶は自分のポケットにしまっておこうと、記事を書くか迷ったのですが、未だライブの記憶は鮮明に、意識は次の幕張ライブにばかり向いてしまっているので少しでもこの感動を伝えたいと思い、筆を執った次第です。

 

“感動ライブとなる前触れはあった”

今回のライブにあたってライブ特設サイトが設置されておりましたが、開いた途端、あまりにも完成されすぎたキービジュアルに息を呑みました。

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直感的に悟るのです。「あ、これ、やばいやつだ…」と。

 

完璧な流れのセトリと演出の鬼”

さて、当日はまさに本ライブの情景を現したかの快晴。

アプリ先行応募ということで席に期待はしていなかったが、まさかの天空席。「ハズレかぁ…」と尻込みしてたのですが、会場内に入ると中央部の床に青空を描いた正方形の巨大なステージが聳え立ち、360度見渡せる配置であることが判明。これが結果的に「天空から空を見下ろす」といった描写になるんですよ、趣深くないですか…?下手なアリーナやスタンドより良かったと思ってます。まぁ正直、花道前やアリーナ東の捌け口付近はキャストさんが間近で見れたので羨ましかったですね…。

 

以下は、今回のセトリです。

【1】僕らは青空になる / 777☆SISTERS
【2】KILL☆ER☆TUNE☆R / 777☆SISTERS
【3】Cocoro Magical / 777☆SISTERS
【4】YELLOW / Le☆S☆Ca
【5】タンポポ / Le☆S☆Ca
【6】ひまわりのストーリー / Le☆S☆Ca
【7】星屑☆シーカー / WITCH NUMBER 4
【8】プレシャス・セトラ / SiSH
【9】14歳のサマーソーダ / サンボンリボン
【10】CHECK'MATE / NI+CORA
【11】シトラスは片想い / Ci+LUS
【12】アイコトバ / Ci+LUS
【13】SHAKE!!~フリフリしちゃえ~ / はる☆ジカ(ちいさな)
【14】Girls Talk!! / NI+CORA
【15】お願い☆My Boy / SiSH
【16】セカイのヒミツ / サンボンリボン
【17】ラバ×ラバ / WITCH NUMBER 4
【18】Fire and Rose / The QUEEN of PURPLE
【19】未Clash!!!/ The QUEEN of PURPLE
【20】TRIGGER / The QUEEN of PURPLE
【21】またあした / 春日部ハル
【22】スタートライン / 777☆SISTERS
【23】FUNBARE☆RUNNER / 777☆SISTERS
【24】STAY☆GOLD / 777☆SISTERS

 

おそらく客入れBGMがセブンスシスターズだったのは時代背景を鑑みてのことだと。そして「僕らは青空になる」に繋がるんですよね。18:30定刻になると中央ステージがせり上がっていき、キャストさんたちが円陣を組んで登場した。その姿はまさにキービジュアルの通り。演出の鬼とはこういうことを言うのだ…。

 

【1】「僕らは青空になる」

華々しく幕を開けることになった最初のナンバリングはこれ。茂木総監督は今どう思っているのでしょうか。この曲は本当にナナシスライブの歩みを感じる曲ですね。

ナナシスはここまできましたよ。

 

【2】「KILL☆ER☆TUNE☆R」

僕がライブに求めているものの一つに"掛け合い"があります。これはキャストさんを通して、キャラクターと私たち支配人が一番親和できる時だと思っているからです。そんな僕がナナシスのライブで一番聴きたい曲でもあったりします。今回のキラチュナは「支配人に感謝を伝える」といった意味合いが強く出てました。今まで歩んできた道を思い出すと、「ありがとう」という言葉が涙腺を刺激する…。

 

【3】「Cocoro Magical」

これは本当にライブで映える楽曲だと思います。クラップ楽しいし振りコピも楽しい。笑顔で歌唱する大西沙織さん、それがまさしく"最終兵器"。

 

【4】~【6】「YELLOW」、「タンポポ」、「ひまわりのストーリー」

NI+CORA担当とは名ばかり、Le☆S☆Ca推しと周りが揶揄するくらい僕が大好きなユニットなんです。

まず、YELLOWの安定感と言ったらない!最近は、センチメンタリズムなナンバリングが多いので、改めて聴くと原点に戻ってきた感じがします、これ無しじゃLe☆S☆Caは語れません。

お次はタンポポ、案の定泣いてしまいました。僕は家虎に関しては割と容認派なのですが、この曲で入れる意味は分かりませんね、分別を付けて欲しいです。パート分けの鬼と定評のあるLe☆S☆Caですが、この曲は一段と光ってると感じます。ラスサビ終盤「高く高く高く続く空へと舞う飛び方を教えてくれたのは君だよ」の"君"が支配人→アイドルへ、続く「気づかせてくれたのは君だよ」の"君"がアイドル→支配人へのコール&レスポンスになってるところがまぁエモーションの塊。今回も笑顔いっぱいに咲き誇った藤田茜さんが見れて感無量です。

最後は新曲ひまわりのストーリー。タンポポやひまわりをモチーフとした衣装と非常にシンクロし、藤田茜さんの澄んだ歌声が夏を感じさせてくれました。Le☆S☆Caは本当に黄色が似合いますね。

 

【7】~【13】

 Le☆S☆Caのひまわりのストーリーに続き新曲のタイムテーブルでした。

 

・「星屑☆シーカー」

今回も非常にWITCH NUMBER 4らしさを感じるデジタルポップチューンといったところでしょうか。こういう電子音源やワブルが利いた曲も箱で映えますね。

・「プレシャス・セトラ」

3rdアルバムのトレーラーが発表され、まずビビっときた楽曲です。歌唱力の暴力と定評のあるSiSHですが、回を重ねるごとに洗練されていくパフォーマンスに鳥肌が立ちます。「両手をあげて!クラッピンアンライズオー!君となら\パパン/」ここめちゃくちゃ楽しい。

・「14歳のサマーソーダ

サンボンリボンらしくも夏を感じさせるナンバリング。桑原由気さん演じるシンジュの普段では見れない健気さが垣間見れて好きだなあ。

・「CHECK'MATE」

大本命。やっぱりNI+CORAのこういう攻撃的なところが好きなんです。

・「シトラスは片想い」

初出ユニット且つ"NI+CORA"の妹分という立ち位置ということで非常に楽しみにしてました。感想としては、「「「めちゃくちゃ楽しい!!!」」」

ライブ映えする楽曲だったので今後も期待してます。

・「アイコトバ

すげぇ甘酸っぱい青春ソングを感じていろんな意味で泣きそうになったよ…。この楽曲を歌い終えた後のMCで「エ゛リ゛ィ゛!゛エ゛リ゛ィ゛!゛エ゛リ゛ィ゛~!゛」っていつまでも叫んでた支配人がいて笑ってしまったし、山崎エリィさんが「マコト、来たよ、お姉ちゃん」と女の支配人たちに呼びかけると黄色い嬌声があがってて笑った

・「SHAKE!!~フリフリしちゃえ~」

UOフリフリ。めちゃくちゃ楽しい。ライブ初出だったので明確なコールはなかったものの、めちゃくちゃに盛り上がるナンバリングなので今後のライブで徐徐に完成されていくと感じました。

 

【14】~【17】

旧ユニット曲については省きますが、やはりずっと聴いてる曲は愛着があるので聴けて良かったです。コンテンツが肥大化し楽曲も増えてくると旧曲がなかなか聴けないといったことになってくるのでここのタイムテーブルは素直に嬉しかったですね。

 

【18】~【20】「Fire and Rose」「Clash!!!」「TRIGGER」

・「Clash!!!」

完全未公開ライブ初出曲。すごくノリやすいロックサウンドでした。聴きなれないインストが流れ始めた瞬間ざわざわし始める支配人たち、わかりますよ…ライブ初出曲ほどざわつきが隠せなくなる時はありませんからね。「Clash!!!」のエクスクラメーションマークが3つなのは3曲目だからでしょうか?(色々考えたのですがよく分からなかったので知ってる人がいたら教えてください。)

・「Fire and Rose」「TRIGGER」

ナナシスのジャンルの広さを物語るユニットといっても過言ではないQoP。

このタイムテーブルの間、完全に大型のライブハウスになってましたね。役になり切ってる時の野村麻衣子さんと完全にオフの時の彼女のギャップが男性・女性問わず人気の所以なのではないでしょうか。越前ムラサキといえば支配人を「お兄さん」と呼ぶことが通例ですが、当日は特別に「お姉さん」と発言することになった野村さん。女性の支配人からは異様などよめきがあって面白かったです。バリバリのロックサウンドの中、笑顔でベースを奏でる広瀬ゆうきさんが、途中に野村さんと真摯な表情で向き合い演奏してた様子が非常に印象的でした。

 

以下はライブも最終盤にかかります。

ここからの完成されすぎたセトリに鳥肌が立ちました。

 

【21】またあした

これは一瞬たりとも見逃したくないと思い、込み上げる涙を必死に我慢してたのですが、間隙の演出で堰を切った様に泣いてしまいました。

この時に、このライブで、彼女が歌わねばならなかったナナシス唯一のソロ曲。

 2018年は春日部ハルが誕生した年。ここからナナシスの物語が始まったといっても過言ではありません。それでこその"メモリアルライブ"と理解しました。

どこか寂しげな表情を浮かべながら前半の歌唱を終え間奏に入ると、キービジュアルを彷彿とさせる円陣を組みハルの背後へと登場する777☆SISTERSのキャストの皆さん。そこへ歩み寄り円陣を組み直すと「今までこの曲を寂しい時、悲しい時に歌っていました。皆さん、私と一緒に歌ってくれますか?」と語りかけると、支配人とともにキャスト全員で合唱を披露。あの場所、あの時でしか聞けない「またあした」を完成させました。

春日部ハルが歌う「またあした」は祈り

──青盤のラストには新曲「またあした」が収録されています。これは春日部ハルのソロ曲という位置付けになるのでしょうか?

春日部ハル

いや、僕の中ではソロ曲という感覚ではないんです。ハルが777☆SISTERSのセンターだから彼女に歌ってほしいと思っただけで。イメージとしては、誰かの昔の歌を夕焼けの時間の川辺でハルが歌っている感じというか。だからそういったシチュエーションを想像して篠田みなみさんには歌ってもらいました。なのでハルの曲という感じではなく、リスナーの皆さんには自由に想像しながら聴いてもらえたらと思ってるんです。結論としては、とても個人的な曲ですね。

──ハルのソロ曲ではないけど、誰かの曲をハルが“自分の曲”として歌っているということですよね。それが先ほどのお話にあったパーソナルな雰囲気を醸し出していて。

その通りです。わかっていただけてうれしいです(笑)。だからうまく歌う必要はなくて、鼻歌っぽい感じでっていうお願いはしました。曲全体の空気感に関しても、外の雰囲気、帰り道に懐かしい歌を口ずさんでいるような日常の雰囲気を出してもらうようにエンジニアさんにも伝えました。口笛が入っているのも、そういう世界を出すためですね。

──まっさらな新曲をアルバムラストに持ってきたのはどんな意図があったんですか?

茂木伸太郎

この曲ではあえて“溶け合えない”とか“翔び立てない”っていう言葉を入れているんですけど、要は777☆SISTERSの子たちの進む道は険しいと僕は思っていて。人間が誰かと溶け合ったり、理解し合ったり、一緒に飛び立ったりすることって決して簡単なことではないじゃないですか。彼女たちはこれから大人になっていく上で、その困難なことに対して立ち向かっていかなきゃいけない。まぁこれは人間誰もがという意味なんですが。だからこそ、“またあした”と歌っているこの曲がアルバムの最後に入っていることが祈りになるんじゃないかなって思ったんです。ちょっとキザですけど(笑)。

──それは総監督である茂木さんから彼女たちに対してのエールのような気もしますね。

ああ、確かにそうかも! うまく言葉にはできなかったけど、僕の中にそういう気持ちは確かにあったと思います。あとはファンの皆さんに対して、「また次作にも期待してね」「ここからまた次の展開を見せるからね」っていう思いもこの曲には込めています。

*1

僕はあの演出は、演出を超えた何かだと思っています。あの時、あの場所、あのメンバーでしかできなかった事。そんな感じです。

 

【22】~【24】「スタートライン」「FUNBARE☆RUNNER」「STAY☆GOLD」

「またあした」を経て、新しい「スタートライン」に立ち、「FUNBARE☆RUNNER」

でその先へバトンを繋ぎ、「STAY☆GOLD」で"777☆SISTERSらしさ"を確立していく、そんな流れだったように思います。

 

“完璧に染め上げた青空”

今回のライブでも「感謝」を伝える意味合いが強く出てたんじゃないかなと思います。

ここまでのコンテンツ力を見せつけられてしまうと、どこまでも応援して行きたくなってしまいます。「FUNBARE☆RUNNER」や「STAY☆GOLD」もですが、ナナシスには"その先へ走り続けていく"といったイメージが合うと思います。それは、茂木総監督をはじめ、キャストの皆さんや制作陣のスタッフが"その先の景色"を見据えて努力している背景があるからだと思っています。これまでも、そして、これからは今まで以上に力を入れて応援していきたいと確かに感じたそんなライブでした。

「I did I wish」「This is Yours」

最高の昂揚感と感動を、ありがとうございました。

 

 

 

追記

8/6 大西沙織さん、お誕生日おめでとうございます!

圧倒されるパフォーマンスの背景には、才能の他に、役になりきろうとする強い姿勢や絶え間ない努力があることを知ってます。だからこそ全力で応援し続けたいのです。これからのご活躍も心から楽しみにしています。

https://twitter.com/minami_shinoda/status/985533391821918208